top of page

水俣の文化人⑦ 森枝卓士

  • 執筆者の写真: shoko-p
    shoko-p
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

3月の演奏会前に6人の方をご紹介して

あと少し、というところで中断しておりました。

「合唱団みなまた」は水俣の宣伝隊でもあるという理由で

こういう記事も書いています。

合唱とは関係ありませんが、読んでいただけると嬉しいです。



森枝卓士(もりえだたかし)さん 

1955年生まれ 

写真家 ジャーナリスト 

水俣第二小学校出身。

漫画家の江口寿史さんとは同級生です。


隣町の出水高校在学中に

水俣病の取材に訪れたユージン・スミスの影響で

ジャーナリストを志します。


ご両親の目を盗んで

スミス氏のもとに通ったそうです。


ご存知の通り ユージン・スミスと言えば

水俣病の写真で有名な方。

ご両親はチッソにお勤め。

許してもらえるはずもなく、

ばれたときは大変だったとか。


それでもめげずに

その後は もっと用意周到にばれないように

スミス氏との交流を続けたようです。


国際基督教大学教養学部社会学科入学、

在学中もバイトしてためたお金で

世界中の写真を撮りまくり、

卒業後、報道写真家になりたいと思っても

ベトナム戦争は終わった後。

自分の進むべき道を模索しながら悩みながら

世界中で写真を撮り続ける毎日。


カンボジア内戦の取材では、

人の生き死にもさんざん見て、

ご自身も地雷を踏みかけたりなど

死に何度も直面されたようです。


苛酷な経験の中で

その土地土地の食べ物のおいしさを知ります。


日本に帰ってみると

それに関する本が全くないことに気づき、

その土地に暮らしている人の

「食」という基本的な部分を知らずして 政治は語れない 

と思ったそうです。


それから、 食に関する勉強を始め

今では「食文化のジャーナリスト」第一人者です。


週間ヤングジャンプの

「華麗(カレー)なる食卓」の監修も務めておられたので、

知っている と言う方も多いかと思います。

漫画は ふなつ一樹さん

2001年から今年の初めまで連載されていました。(全49巻)

カレーをこんなに深く掘り下げた漫画はないと

評価の高い作品です。


著作多数。

「カレーライスと日本人」

「アジア菜食紀行」

「私的メコン物語 食から覗くアジア」

などなど。


福音館書店から出ている「食べもの記」

これは 同出版社が出している

「昆虫記」など「写真記シリーズ」のひとつで

子供から大人まで楽しめるものだとか。


実はご実家はワタクシHP管理人宅の隣保班でした。

引っ越した現在も道を挟んですぐ、という距離です。

ご本人にお会いしたことはありませんが

お母様にはとてもよくしていただきました。

長男が生まれた時に

「私が大好きな本なの」と いただいた

安野光雅さんの「あいうえおの本」 という絵本は

結局 私のお気に入りになってしまいました。


数年前に地区の協力員として何度かお邪魔した時は

「好きな布を見つけたら、すぐ縫ってハンカチにしてるの」

「暑い中、ご苦労様」と 

とても素敵な大判のハンカチを首に巻いて下さいました。


2002年にはNHKの

「課外授業 ようこそ先輩」という番組で

母校の小学校に~「おいしい」には理由がある~

というテーマで来られました。

残念ながら、ウチの長男はその下の学年だったので

森枝さんの授業は受けていません。

放送も見損ねました(;^_^A

またぜひ来ていただいて、

子どもたちに色んなお話をしていただきたいものです。



私が持っている唯一の森枝さんの本








 
 
 

Comentarios


合唱団みなまた

©2023 合唱団みなまた。Wix.com で作成されました。

bottom of page