特別講師レッスン
- shoko-p
- 8 時間前
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7月11日(金)の練習は、特別講師をお招きしての練習でした。
「特別講師」なんて言うには面映ゆい、
当団常任指揮者岩本先生の水俣高校時代からの盟友、親友、悪友?・・である
松本強一先生です。
今回、全日本合唱コンクールで演奏する自由曲「約束」を指導していただきました。
なぜ、これを松本先生にお願いすることになったかは
こちらをお読みいただけば、わかっていただけるかと思います。
ご指導による気づき、変化はもちろんでしたが、
作曲家瑞慶覧尚子先生への委嘱に至る話、初演、出版に関する話など、
へ~~っっ!! という話をたくさん聞くことができて、
大変楽しいひと時でした。
「合唱団みなまたには感謝してるんですよ。
淵上毛錢の詩集をこの中の誰かからもらって、
それを瑞慶覧先生に見せたからこの組曲が生まれたんです」
誰かとはおそらくアルトのYさんで、
ご本人にしてみれば「たぶんアタシやろねえ」ぐらいの記憶です。
Yさんが松本先生に淵上毛錢の詩集を、
想像するに「こんなのが出たんですよ」ぐらいの感じで
手渡したのではないかと思います。
私が持っている本が1999年初版のもので、
当時の団員数名が購入したことを覚えています。
それ以来、どの高校に赴任しても、
なぜか必ず学校の本棚に置いていたそうですが、
熊本県立第一高校在職中、
瑞慶覧尚子先生の他の曲をご本人に指導していただいた時のことです。
委嘱作品をお願いしたいという話になりました。
テキストは「なんでも。先生がいいと思ったものを」
と言いながら、ふと目を上にやると、淵上毛錢の詩集が・・・・
「こんなのがあるのですが」と手渡すと、
しばらくページをめくられていた瑞慶覧先生、
「これでやりたい」と仰って、
淵上毛錢の詩による女声合唱組曲が誕生することになったそうです。
巡り合わせの不思議を感じます。
荻久保和明先生の「しゅうりりえんえん」にしても、
岩本先生が荻久保先生に絵本「みなまた海の声」を差し上げたことがきっかけでした。
でも実は、岩本先生に絵本をプレゼントしたのはYさんで、
こうなると、影の功労者はYさんですね。
どちらの組曲も私たち水俣に住む者が委嘱することなく、
(その後、「なんとなんとなんしょ」の混声合唱版を当団が委嘱しました)
水俣の作家作品が巡り巡って合唱曲として生まれたということは
石牟礼さんや毛錢の作品に、言葉に、
それだけの力があったからだと確信させていただいたという意味でも
貴重な時間でした。
毛錢の詩による他の合唱曲についてはこちらをどうぞ
音楽については、岩本先生とは違うテンポ、曲想を皆、新鮮に真摯に受け止めていました。
今回のご指導の成果を生かして、
そして私たちの「約束」をお届けできるよう、
コンクール県予選までのあと3週間の練習を
充実させていきたいと思います。

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